Versions beta


Mac アプリとしてあるべき UI を纏った初めての(失礼!)Subversion クライアント、Versions のベータ版が、公開されました。現在無料で試用できますが、正式版は シェアウェア になります。

スタンドアロンアプリ型としては、フリーの svnX という競合製品がありますが、Versions は同等の機能を、MacOS X と極めて親和性の高い UI に包んできたので、「無料である」ということ以外に、svnX を使うメリットはなくなってしまったかもしれません。

ウェルカム画面からしてこの調子。最近の、特に海外の優れた Mac アプリをお使いの方であれば、とても親しみやすい UI だと思いますし、また操作に迷うことも少ないでしょう

以下、僕のマシンのローカルリポジトリを使って、少しツアーをしてみましょう。

リポジトリの「Timeline」を表示したところ。コミットログと変更のあったファイルが、分かりやすく表示されています。

ログの一部の「#10」という文字がハイライトされているのにお気づきかもしれませんが、これをクリックすると、

プロジェクト管理システムの該当ページに飛びます。

これは、リポジトリの設定で、自分のプロジェクト管理システムの URL の、適当なパターンを設定しておけば、使えるようになります(TortoiseSVN には以前からこういう機能が ある んですね)。

また、変更のあったファイルの名前もクリッカブルになっており、これをクリックすると、FileMerge.app を使って、前のリビジョンとの差分が表示されます。

次に「Browse」タブで、リポジトリ内を実際に見てみます。

Finder のリスト表示と同じ、親しみやすい画面になっていることが分かります。使い方も、Finder での操作と同じような感覚で、ファイルやディレクトリを削除しようとしたり、ディレクトリをドラッグして移動/コピーしようとすればよく、必要な処理(ログの入力など)があれば、それを促すシートが表示されます。

次に、作業コピーの表示。リポジトリの表示と同様ですが、ファイルのステータスがアイコンで表示され、すべてのファイル/ステータスに変化のあったものを、サクサク切り替えて見ることができます。

嬉しいのは、公開リポジトリも同じノリでブラウズできること。先日、Kaku を対応ブログエディタとして登録してもらった、RSS リーダー Vienna のリポジトリを覗いてみます。

もちろん、僕のリポジトリをブラウズするときと、全く変わりありません。Timeline を見てみると…

Kaku を登録してもらったときのログを発見。(ありがとうございます)

リモートファイルであっても、ちゃんと FileMerge.app で変更点を確認できます。

svnX はあくまで「GUI から Subversion のコマンドを実行する」というアプローチで敷居が高かったのですが、Versions は、通常の Mac アプリに極めて近い操作を行いながら、自然に Subversion の操作ができるように作られており、Subversion を使い慣れた人も、そうでない人(Subversion の知識ゼロではいかんかもしれませんが…汗)も使いやすいアプリだと思います。

僕も、コマンドライン、Xcode、svnX を使い分けているので、できれば Versions で一本化したいところ。正式版が楽しみです。


“Versions beta” への1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です