WWDC 2007 基調講演を観て(2)〜 Leopard・後編 〜

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今回は、Leopard の新機能、Quick LookTime MachineSpaces(いずれも Apple サイトの紹介ページへのリンク)について、僕が思うところを書きたいと思います。

Quick Look 以外の2つは、以前発表されたものと特に変わりないものですが、これら3つが、僕が Leopard の新機能のなかで、特に期待しているもの です。(なお、これまでに書かなかったものは、恐らく僕にとっては「へぇ〜。」評価 だったのだと思うので、ご自分で確認 なさってみてください)

Quick Look

ファイルは、いつもそれを作成したアプリで開く必要があるのか?

僕が、第一印象よりも期待している のがこの機能です。

最初は「これまでもついてきたプレビュー機能の、単なる親玉(?)じゃないか」とか、舞台裏ではプラグインとして、表示機能だけを持った アプリの子分 のようなものを別に入れなくてはならないわけで、あまり美しくはないな、とも思ったのですが、改めてこの機能の使い方を考えてみると、「これはやっぱり便利だぞ」と思うようになりました。

この Quick Look について、Apple サイトでは、「わざわざアプリを起動しなくても、探していたファイルかどうか判断できますよ」というところを強調している印象ですが、その点、個人的には、今回一緒に搭載(たぶん技術的には同じもの)される「ファイル内容のプレビューになっているアイコン」だけでも、わりと役に立つのではないか、と思っています。

ところで、何かファイルを開くとき、それは 必ずしも編集するためではない ことが多いと思います。例えば「確かあそこに書いてあった」とか、「ちょっと見てミスがなければそれでいい」といった場面。

しかし、これまでのような簡単なプレビュー機能では、その「一歩踏み込んだ確認」を行うことはできず、実際にファイルを開いてみるしかありませんでした。そして、そのとき起動するのは、必ず 編集するためのアプリ でした。

例えば、ちょっとデータを読みたいだけなのに、すぐにばりばり編集を行うことができる Excel が「うんしょ」と立ち上がることになる。僕も、参考にするためにファイルをいろいろ開いたせいで、いまの作業には必要のない、余計なアプリが大量に立ち上がっていて、あとになってシコシコ終了させる、ということがよくあります。

Quick Look は、「ファイル内容の確認は、それを作成したアプリで行わなくてはいけない」という発想を転換 して、ファイルの簡単な参照や確認を、システムがワンストップで請け負うことにより、今行っているメインの作業(クリエイティブな方の)により集中できるようにする仕組み、という意味もあるのではと思います。

Apple サイトの紹介ページ

Time Machine

この機能に関しては、今回特に新しい発表はありませんでしたし(Quick Look を使ってみせたくらい)、外付けハードディスクを用意しなくてはいけないようなので(「あんまし意味ないけど別パーティションに」とかできないのかなあ)、使うときの敷居がちょっと高いですが、逆にハードディスクさえ買ってくれば(とても楽な)異次元の安心 を味わえそうなので、以前から変わらず期待しています。

この機能を使うことで、「必要かどうか微妙なファイルは、とりあえず消す」という、新しいファイル管理方法(?)が生まれるのではないか、と思っています。「あ、あれやっぱ要るわ」と思ったら、簡単に取り出せるんでしょうし。

実際には、いらないものの方が多い、と気付くことになりそうな予感がしますが…(笑)。

Apple サイトの紹介ページ

Spaces

Spaces に関しても、以前の発表から特に変わった点はなかったと思いますが、期待しています。

僕は、画面はただ広ければ便利か? と聞かれれば、そうじゃないと思います。画面上で目を動かすのはとても疲れるので(iBook G4 → iMac でかなり疲れるようになった)、一目で全体を見渡せる広さがいい と思うし、そうできるように、画面の広さに合った大きさのデスクも必要 になってくると思います(そう意味では「体壊すぜ! 」と言いたい。)。そんな考え方なので、広大なディスプレイを買わなくとも、ウィンドウの洪水にのまれるのを防ぎながら、快適に作業を行えるようになる Spaces は、楽しみです。

ただ、これも Apple サイトのムービーなどでは「(キーボードなどで)簡単に、自由自在に切り替えられるよ!」というところを強調しているようですが、ユーザーに「あれは…右だっけ? いや、左下だった」などと考えさせるのは、あまりステキじゃないと思うので、僕は以前ちらっと紹介されていた、「アプリとのひも付け」 に期待しています。

これは、特定の Space といくつかのアプリをひも付けするもので、Dock でアプリを選ぶと、ひも付けされた Space に「パッ」と勝手に移動します。そこでサポート役のアプリも使えるように設定しておけば、かなり快適そう じゃないですか…?

Apple サイトの紹介ページ

まとめ

笑われちゃうかもしれませんが、僕にとって Exposé などは、後から考えると、どこでもなんとかやれそうなモノなのに、他のどの OS も搭載しておらず、それでいて、初めて使った次の日からそれなしではコンピュータを使えない、というぐらいのキラーアプリケーションでした。

Leopard の新機能は、既存の機能の進化であったり、より簡単にしたものであったり、「まったく新しいもの」は少ない気がしますが、特に今日ご紹介した機能などは、日々使っていく中で、便利さが身に染みてくる ような、シブい(?)機能なんじゃないかと思います。楽しみです。

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